トリミングの仕上がりを大きく左右するのが、シャンプー後の「乾かし方」です。乾燥は一見地味な工程ですが、実はカットの美しさや、ワンちゃんの負担に直結する大切な工程です。
この記事では、人の手で乾かす「ハンドブロー」について、乾燥機との違い、仕上がりが変わる理由、トリマーが身につけるメリットをまとめました。
ハンドブローとは
ハンドブローとは、トリマーがドライヤーとブラシを使い、被毛をとかしながら一本一本を乾かしていく方法です。風の当て方やブラシの入れ方を調整しながら、毛をまっすぐに伸ばしていきます。
一方、サロンによっては、箱型の乾燥機(オート乾燥機)にワンちゃんを入れて風を当て、乾かすところもあります。それぞれに特徴があります。
| 比べる点 | ハンドブロー | オート乾燥機 |
|---|---|---|
| 乾かし方 | トリマーがブラシを入れながら、手で乾かす | 機械の中で風を当てて乾かす |
| 仕上がり | 毛がまっすぐ伸び、カットの精度が高まりやすい | 乾いた後に毛を整える工程が必要 |
| ワンちゃんの様子 | トリマーがそばで様子を見ながら進められる | 機械の中で待つ時間がある |
| トリマーの手間 | 時間と技術が必要 | 一度に手を離せるので効率的 |
どちらが正解ということではありませんが、仕上がりの美しさや、一頭への配慮を大切にするサロンでは、ハンドブローを重視することが多いです。
ハンドブローで仕上がりが変わる理由
毛がまっすぐに伸びる
ブラシを入れながら乾かすと、毛の癖や縮れが伸び、根元からまっすぐ立ちます。この状態でカットすると、ハサミのラインがそのまま仕上がりになり、ムラのない美しいシルエットになります。
ふんわりとした質感になる
トイプードルやビションフリーゼなど、フワフワとした仕上がりが魅力の犬種では、ハンドブローによって被毛がふんわりと立ち上がり、触り心地も変わります。
毛玉や皮膚の変化に気づける
一本一本にブラシを入れるので、小さな毛玉や、皮膚の赤み、できものなどにも気づきやすくなります。飼い主様へのご報告にもつながります。
ワンちゃんの様子を見ながら進められる
ドライヤーの音が苦手な子、暑がりな子には、風の強さや当てる場所を変えながら進められます。一頭ごとの様子に合わせられるのも、ハンドブローの良さです。
ハンドブローを身につけると、トリマーとしてこう変わる
- カットの上達が早くなる。 まっすぐ乾いた毛は切りやすく、自分のハサミの動きが仕上がりにそのまま表れます。
- 犬種ごとの被毛の違いがわかる。 毛質に合わせた乾かし方を学ぶことで、被毛への理解が深まります。
- どこでも通用する技術になる。 ハンドブローは、美しい仕上がりを求めるサロンやコンテストでも大切な基礎技術です。
- 飼い主様に実感してもらえる。 「仕上がりがふわふわで、持ちがいい」と喜んでいただけるのは、トリマーの大きなやりがいです。
ハンドブローを上達させるポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 風とブラシの向きを合わせる | 毛の根元に風を当てながら、同じ方向にブラシを入れる |
| 少しずつ分けて乾かす | 一度に広い範囲を乾かそうとしない |
| 生乾きを残さない | 表面が乾いても、根元まで乾いているか確認する |
| 熱さに注意する | 同じ場所に風を当て続けない。自分の手でも温度を確かめる |
| ワンちゃんの様子を見る | 疲れているようなら、少し休憩を入れる |
ハンドブローは、一日で身につく技術ではありません。教えてくれる人のいる環境で、毎日の仕事の中で少しずつ磨いていくものです。
スキッピーは、両店舗でハンドブローを採用
所沢と東久留米にあるトリミングサロン・スキッピーでは、両店舗とも、オート乾燥機に頼らないハンドブローで仕上げています。
スキッピーのハンドブロー
- 所沢店: 開業15年・累計4万頭超の施術実績を持つ、美容に特化した専業サロンです。負担が少なく、美しく仕上がるハンドブローを採用し、シャンプーにはオーガニック成分を調合したものを使っています。
- 東久留米店: 負担に配慮しながらふんわりと整えるハンドブローを採用。シャンプーもその子の毛質や肌の状態に合わせて選んでいます。
ハンドブローを学べる環境
- トリミングのマニュアルと研修があり、基礎から学べます。
- 予約は4枠制で頭数制限があるため、一頭に時間をかけて丁寧に仕上げられます。
- 技術セミナー費用・コンクール出場経費は全額補助です。
「ハンドブローは未経験」という方も、安心してください。トリミングのマニュアルと研修があるので、少しずつ身につけていけます。
まとめ:美しい仕上がりは、乾かし方から
ハンドブローは、毛をまっすぐ伸ばし、カットの精度を高め、ワンちゃんの様子に合わせて進められる、美しい仕上がりの土台です。トリマーとして一生使える技術を、じっくり身につけてみませんか。














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